成婚料?活動サポート費?登録料? 結婚相談所の料金体系は複雑で分かりにくいですよね。
そこで今回は、元結婚相談所の社員が料金体系を徹底解説します。初期費用や月会費、成婚料といった基本的なところだけでなく、中途解約時の返金や違約金、一括払いやローンといった分かりにくい部分まで踏み込んで解説。さらに中途解約時のシミュレーターも提供いたします!
結婚相談所で必要となる費用は?内訳
結婚相談所の料金は、雑に分類すると、入会時にかかる初期費用と毎月発生する月額費用、都度発生する成果報酬費用の3つに分類されます。
次の項目からは、それぞれの費用と意味、相場などを解説していきます。
入会時にかかる初期費用
結婚相談所の契約時に発生する初期費用を解説します。初期費用の相場は、10万円〜15万円ほどです。初期費用が安い場合は月会費や成婚料が高い場合があります。
入会金
入会時に必要な各種事務手続きの費用を指します。次に説明する登録料と一緒になっている結婚相談所もありますが、この記事では分けて説明します。
登録料
登録料とは、会員紹介システムへのプロフィールの登録や連盟ネットワークへの登録の費用を言います。また、プロフィールのカウンセリングなどをしてくれる結婚相談所もあります。
活動サポート費
活動サポート費は、会員期間中に会員の婚活をサポート(フォロー)するための費用です。月会費に含まれている結婚相談所もあります。
情報提供料
情報提供料は、会員の情報を開示するための費用です。この費用を取らない結婚相談所が多いですが、その場合、月会費が少し高い結婚相談所が多いです。
更新料金
会員期間を更新・延長するための料金です。昔は、ほとんどサポートが無いのに更新料金を取るために会員期間が終了する前だけに担当者から連絡が来るといった相談所がありました。
更新料金が無料で、会員期間を自動的に延長して月会費だけ自動で引き落とされている場合もありますので、注意しましょう。
毎月発生する月額費用
ほとんどの結婚相談所の活動には月会費が必要になります。マッチングアプリの月会費は4,000円位ですが、結婚相談所の相場は10,000円〜15,000円です。
月会費
結婚相談所を利用するために必要な月会費です。相談所によりますが、会員の活動のサポートやカウンセリング、お見合いのセッティングなどが含まれています。(オプションとなる結婚相談所もあります)
システム利用料
会員システムを利用するための費用です。ネット利用料、データベース管理費、情報システム使用料、と言った言い方をする場合もありますが、同じ意味です。
システム利用料は、月会費に含まれている結婚相談所がほとんどですが、月会費と分けている相談所もあります。その場合、何かの事情で休会した場合などどうなるか、ご確認ください。
都度、発生する費用
結婚相談所の活動では、お見合い料や成婚料など都度発生する費用があります。お見合い料やカウンセリング費用は月会費に含まれている場合もあります。
お見合い料
お見合い料金とは、お相手とのお見合いの日時や場所をセッティングをする為の費用です。結婚相談所によってはお見合いの立ち合いを希望する場合、立ち合い費用が必要な場合もあります。
お見合い料の相場は、0円〜10,000円です。
カウンセリング費
カウンセリングのための費用です。カウンセリングは、「毎月1回まで」とか「3ヶ月で1回」といった形で初期費用や活動サポート費用に含まれている場合が多いですが、追加でカウンセリングを希望する場合に必要になる相談所もあります。
イベント・パーティー費用
イベントやパーティーに参加するために必要な費用です。こちらは名前の通りなので、詳しい説明は割愛しますが、年間○回まで参加無料といった会員特典がついてくる場合もあります。
成婚料
成婚料は、結婚相手が見つかり退会する時に発生する料金です。オーネットやツヴァイなどは成婚料が必要ありません。
成婚料の相場は、100,000円〜200,000円です。
クーリングオフについて
クーリングオフとは、契約後8日以内であれば無条件で契約の解除ができる制度です。
いったん契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、契約を再考できるようにし、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度です。(国民生活センターより)
結婚相談所は特定商取引法の特定継続的役務提供事業者です。消費者が解約を希望すれば、契約後8日以内であれば無条件で契約を解除しなくてはなりません。
* 役務提供期間が2ヶ月を超え契約金額が5万円を超える結婚相談所が対象
一括払い・前受けとは?
結婚相談所の料金は、入会時に必要な初期費用と毎月発生する月会費、都度発生するお見合い料や成婚料があります。
入会時に必要は初期費用とは別に、月会費を前払いする制度を取り入れている結婚相談所もあります。つまり、初期費用が15万円、月会費が1.5万円の場合、前受け(一括払い)金額は、初期費用+月会費12ヶ月分(18万円)=33万円となります。
しかし、初期費用で33万円を支払いうのは結構大変ですよね。
そこで、ローンを組む事をすすめられる場合もあるでしょう。ローンは手持ちのお金が少なくても婚活がはじめられるというメリットがある一方で、毎月のコスト+金利を負担しなくてはいけませんので、慎重に判断してから契約するようにしましょう。
中途解約時の返金・違約金について
結婚相談所のトラブルで最も多いのが中途解約時の返金についてです。結婚相談所の中には、特定商取引法について理解度が低いところもあります。こういったトラブルに巻き込まれないよう、中途解約の返金や違約金について解説していきます。
中途解約時の返金について
結婚相談所は、特定商取引法の特定継続的役務提供事業者ですので、会員は、中途解約時に法律に基づいた金額の返金が受けられます。中には、解約時に違約金を取る結婚相談所もありますが、これも法律によって上限が決まっています。(違約金について)
結婚相談所の多くは、入会時に入会金とは別に活動サポート費や情報提供料といった名目で初期費用を支払う必要があります。複雑なルールはありますが、この場合「活動サポート費」や「情報提供料」が中途解約時に返金対象となります。
例えば、入会金が3万円、活動サポート費が12万円、月会費が1万円で一年契約したとします。そして何らかの理由で2ヶ月で解約した場合、返金対象となる活動サポート費12万円を2ヶ月分消化したと考えます。その場合の返金額は10万円となります。別途違約金が定められていた場合、最大2万円の違約金が発生しますので、返金額は10万円-2万円=8万円が返金されることになります。
違約金について
結婚相談所が会員に請求できる違約金の上限は、「2万円または契約残額の20%のいずれか低い額」と定められています。解約時に2万円以上請求された場合、例え契約書に書かれていたとしても契約書自体が無効となり、支払う必要はありません。詳細は特定商取引法のガイドラインを参照してください。
* 違約金は解約金や退会手数料といった言い方をする結婚相談所もありますが、中途解約時に支払う金額がこれにあたります。
中途解約 返金シミュレーション(簡易版)
簡単な中途解約の返金シミュレーションを作りましたのでご利用ください。実際には、すでに役務として提供されていて返金対象外の初期費用も存在しますので、正確な数字は結婚相談所に確認してください。また、違約金が発生する事を想定して計算されています。
* 不具合などございましたらコメントいただければ幸いです
結婚相談所で必要となる料金相場をチェック
結婚相談所の料金相場をざっくりとまとめました。1年間活動して成婚した場合、30万円〜40万円ほどが相場でしょう。166800
パートナーエージェント | オーネット | 地域密着型A | |
---|---|---|---|
入会金 | 0円 | 30,000円 | 30,000円 |
登録料 | 30,000円 | 0円 | 20,000円 |
活動サポート費 | 95,000円 | 76,000円 | 50,000円 |
月会費 | 17,000円 | 13,900円 | 10,000円 |
お見合い料 | 0円 | 0円 | 0円 |
成婚料 | 50,000円 | 0円 | 150,000円 |
成婚までのコスト 1年間活動 |
379,000円 | 272,800円 | 370,000円 |
まとめ
結婚相談所の料金に関して解説してきましたが、いかがでしたか?
どうしても「料金が高い」というイメージがありますが、料金の安さだけで選ぶと入会後に後悔するケースが少なくありません(サービスが悪い・お見合い成立率が低いなど)。それぞれの料金の詳細をきちんと知り、料金とサービスのバランスが取れた結婚相談所を選ぶようにしましょう。
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